弁護士なしでも慰謝料は取れる!私の体験談

私の人生に慰謝料などというものが関わってくる日が来ようとは想像もしていませんでした。本当に生きていると何が起こるか分からないものです。事の始まりは、ある日突然発覚した夫の浮気です。その日から私の孤独な戦いの幕が上がりました。

最終的に、弁護士を雇わずに、夫からも夫の愛人からも慰謝料を勝ち取ることに成功した私の体験談をお知らせしたいと思います。

大事な証拠はプロにお任せ

夫が浮気をしている事実を目の前に突き付けられた時、意外にも私の頭は冷静でした。もちろん心は怒りや悲しみやショックで乱れていましたが、とにかく今私がするべき事は何か、必死に考えを巡らしました。そして出た結論は、とりあえず何もしない、です。

私の頭に真っ先に浮かんだ事は、浮気をしている事は疑いようがないのに、証拠がなければ夫はいくらでも言い訳をするだろう、という事です。そして私が騒ぎ立てている間に、何か対策を講じられて、浮気をなかった事にされたらたまったものではないと思ったのです。

そこまで私が冷静になれたのは、子どもの存在も大きいと思います。夫の浮気が分かった時点で、私の中では離婚の可能性が0ではなかったため、シングルマザーになった後、金銭的なことで子どもに苦労をかけたくない思いが強かったのです。

しかし、浮気をしている夫と、何気なく暮らして行くことは、地獄のような毎日でものすごく辛かったです。その地獄から一日でも早く抜け出すために、私は何件もの探偵事務所に電話をかけました。大事な証拠を手に入れるためには、プロに任せるのが一番だと思いました。

多少お金がかかっても、夫と愛人の二人から慰謝料を取ることができれば、調査費用など安いものです。とにかく、確実な証拠を掴むことだけを考え、探偵事務所を選びました。

罠にかかった夫

私の動きを何も知らない夫は、探偵に調査されている事など知らず、愛人と温泉旅行に出かけてくれました。これが動かぬ証拠となったのです。私は私で、自分に出来ることをしようと思い、夫が旅行中に夫の持ち物を色々と調べました。

すると夫の住所録に愛人の実家と思われる住所が記されていたのです。これは思わぬ収穫でした。愛人の現住所と勤務先は探偵事務所が調査済みだったものの、さすがに実家の住所までは調べてもらっていなかったからです。

そして、温泉旅行から機嫌良く帰って来た夫に三下り半を突き付け、子どもを連れて家を出ました。ようやく地獄から解放された瞬間でした。

反撃開始

夫と離婚するまで10ヶ月ほどかかりましたが、話し合いそのものは思ったよりスムーズに進みました。夫はかなり愛人に惚れ込んでいたようで、私とさっさと別れて愛人と再婚しようとしていたようです。私は夫に慰謝料を300万円請求しました。

すると、夫はすんなりと支払うことに同意しました。私が訝しく思っていると、「300万円支払うから、彼女には慰謝料を請求しないで欲しい」と言うのです。この夫の一言で、私は絶対に愛人からも慰謝料を支払わせようと固く決心しました。

「そんな約束はできない、彼女に慰謝料を請求するのは私の権利だ」と夫に言うと、今度は慰謝料を200万円に減額して欲しいと言ってきました。実は私の本当の要求額は200万円だったのです。慰謝料を値切られるのは分かっていたので、あらかじめ300万円と言っておいたのでした。

夫からはすんなり慰謝料を支払わせることができましたが、問題は愛人の方です。

証拠の有効期間は3年間です。焦ることはありませんでした。確実に愛人からも慰謝料を取るために、じっくりと作戦を立てようと思いました。

私vs愛人の弁護士

夫と離婚し、新しい職に就き、子どもと2人の生活も安定してきた頃、いよいよ愛人に慰謝料を請求することにしました。私の手許には弁護士が必要ないほど証拠があったので、それを頼りにまずは愛人の現住所宛てに慰謝料請求の内容証明郵便を送りました。

内容は書面での私への謝罪と、慰謝料300万円を請求するものでした。私の考えとしては、夫も愛人も同罪だと思っていたので、二人仲良く200万円ずつ支払ってもらうつもりでした。今回も値切られるのを前提に300万円にしたに過ぎません。

それから2週間ほどして、私の元へ届いたのは、見知らぬ弁護士事務所からの一通の手紙でした。開封すると、そこには愛人の代理人だという弁護士からの挑戦的な文言が並んでいました。300万円も支払う義務はこちらにはない、不服なら調停を申し立てそちらも弁護士を雇ってはどうか、というものです。

そして、愛人には直接金銭の要求はせずにこれからの連絡は弁護士事務所を通せ、というのです。多分、私の顔面は蒼白になっていたと思います。人生でこれほどの屈辱を受けたことは初めてでした。

決着

愛人が雇った弁護士がこれほど強気に出られたのには理由があります。それは、私が数々の証拠を握っている事を知らないためでした。夫には伝えてありましたが、夫は愛人にそれを言わずにいたようです。私は早速、愛人に宛てて手紙を書きました。

愛人にとっては金銭の要求よりも怖ろしい、事実を羅列した手紙です。まず、愛人の現住所・勤務先・実家の住所を書き、夫との温泉旅行の日付と宿泊した旅館名も書きました。複数の写真やDVDで不倫の証拠を残してあることも書きました。

それだけ書けば十分だったのです。愛人にとって何より怖ろしいのは、職場と両親に不倫がばれることだったのですから。私はわざとそれから一ヶ月ほど何も連絡しませんでした。きっとその一ヶ月の間、愛人は生きた心地がしなかったでしょう。

それから頃合いを図り、弁護士事務所宛てに再度慰謝料200万円と謝罪文の要求をしました。すると、今度はすぐに反応がありました。弁護士から届いた手紙には、非を認め謝罪する旨と、慰謝料の支払いに同意する旨が書かれていました。

結局、私の通帳に振り込まれた200万円の名義人は弁護士事務所になっていて、最後まで自分で責任を取ろうとしない愛人には腹が立ちましたが、これでようやく私の孤独な戦いは終わったのです。

しっかりした証拠があれば、やり方次第では弁護士がいなくても慰謝料を取ることはできます。私は夫の浮気で傷ついた心をいつまでも引きずらないために、けじめとして夫と愛人のふたりに慰謝料を請求しました。自分の権利を自分の手で勝ち取った今は、清々しい気持ちです。

参考リンク→不倫不倫:浮気・不倫の慰謝料問題なら弁護士法人アディーレ法律事務所